ありがたい2年間
旭仁花
日本に来てそろそろ2年になりますが皆さんどうですか。2年間で自分がずいぶん変わったと思いますよね。日本に来たばかりの頃を思い出すとどんな気持ちでしょうね。私は来てから今までのいろいろな出来事を思い出すと恥ずかしいこともありますし、誇らしく思うこともあります。ここで言っている誇りとは自分が他の人より優れていると思って言っているのではありません。この2年間での出来事から、なりたいと思っている自分に少しずつでも近づいていて、もっと頑張ろうと思う気持ちが強くなっていることを指します。
日本に来たばかりの時の出来事は、その時は恥ずかしかったけど、今思い出すと面白いです。日本に着いたその日、兄の友達にお寿司をご馳走してもらったんです。その時どんな事が起ったか皆さんちょっと想像してみてください。そうです!それは初めてのわさびとの出会いでした。久しぶりに会って故郷の話に夢中になった彼は、わさびについて注意するのを忘れていました。彼と周りの人達の真似をして、お寿司にわさびをつけて食べたら、わさびの辛さが鼻に来て何も言えなくなり、顔も上げられず涙を流してしまいました。涙は恥ずかしくて流した涙ではなく、わさびの辛さで流した涙ですが、平気で美味しそうに食べている人達の前で、一人だけ涙を流して泣いている自分が本当に本当に恥ずかしかったんです。
日本での生活の第一歩は、日本だけにある唯一の味、わさびで始まりました。その時から学校という後ろ盾を頼りにして楽しい毎日を過ごして来ました。
先輩たちの日本語をうらやましく思っていた自分が、先生達の熱心な教えのおかげで日本語も通じるようになり、自信を持って話すようになりました。学校での勉強だけではなく大学への進学、卒業後の進路について先生達がいろいろとアドバイスしてくれたおかげでどうやって進むか分からなくて迷っていた自分が、自信を持って夢に向かって進む力もつき、日本での生活がもっと楽しくなりました。
日本に来て良かった。TIJで勉強してもっとよかった。もし別の学校に行っていたら、いろいろな事でまだまだ迷っていたかもしれません。
いろんな経験と出会うチャンスやいろんな力を与えてくれた学校、親切で熱心に教えてくださった先生たちにいつもありがとうと言いたいです。