教育実習をして1
獨協大学
金井仁美
この3週間の教育実習では、毎日が新しい発見の連続で、本当に貴重な経験をさせていただきました。先生方はもちろん、学生たちからも多くのことを学ぶことができたように思います。
まず、TIJ独自の教材、指導方針がとても新鮮でした。大学では主に「みんなの日本語」シリーズの教材を講義に用いていたので、場面や話題を学生と作り上げていく手法に、実習当初は少し戸惑っていました。しかし、授業見学をさせていただく中で、学生たちが自然と発話意図を起こし、そして学んでいく姿を見て、自分でもこのような授業を行えるようになりたいと強く思いました。授業見学では、様々なクラスの授業を見学させていただきました。どのクラスでも、先生方と学生たちが生き生きと授業をされていて、学生が主体となって学んでいくという姿勢、意識が一貫されていました。
それから教壇実習に向け、自分なりにこの方針を踏まえ指導案を練って形にしました。しかし、私は場面を作り上げることにしか注意を向けられず、学生と共に授業を進めていくことを意識して考えていませんでした。1回目の教壇実習では、学生の発話をうまく引き出すことができず,私が一方的に話す時間が多くなってしまいました。それによって、提示した話題が何だったのか、どのような状況で使う文型なのかということを、学生に認識させられませんでした。また、口頭練習のバリエーションも少なく、会話の授業は会話のトレーニングなのだということを改めて強く意識しなければならないと痛感しました。
1回目の教壇実習を踏まえ,2回目の教壇実習では「学生と共に授業を作り上げていく」ということを第一の目標としました。学生に問いかけ、また学生を実際に動かすことを指導案に組み込んでいきました。目標を常に念頭において実際に授業をやってみると、学生とやりとりしていく中で、私自身も楽しさを見出すことができました。口頭練習のバリエーションや、学生に練習させる際の設定などについて反省点が残りましたが、学生と場面を作り上げられたことで大きな達成感を得ました。
そして、実習の中で先生方やたくさんの学生達といろいろなお話ができたことも大きな収穫でした。学生たちとは、今どんな生活をしているのか、将来どんなことを学びたいのかなど、日本語学習以外のことについても話すことができました。大学以外で初めて日本語学校の学生と触れ合うことができ、実習期間を楽しく過ごすことができました。先生方には、日本語の教師としてどうあるべきか、また学生たちや日本語学校の現状についてなどをお話しいただきました。改めて、将来日本語教師になりたいという想いを強くしました。
最後になりましたが、熱心にご指導いただき、感謝いたします。TIJで実習をすることができ、心から本当によかったと思います。ありがとうございました。