
TIJの卒業生は、日本での経験や人脈を活かして、世界で活躍しています。
その一端をここでご紹介いたします。
2000年より上海翼立体育倶楽部を経営している鄭健さんは、1993年からTIJで日本語を学びました。
その後、2008年8月に上海市悯行区学生水泳普及教育の開始に携わることになります。
1998年にTIJへ入学した王麗君さんは、中国に帰国後、内モンゴルのフフホトで思徳幼稚園を経営しています。
内モンゴル自治区の地域性をとりこみ、植林の体験や古生物の発掘体験を通して「自然との共生」を幼い頃から学べるようなプログラムを取り入れています。楽しく体を動かせるように、ダンスや拳法も取り入れています。
(左から)先生が用意した将棋盤で、楽しく遊んでいます。恐竜を掘り出す方法を研究します。ダンスや跆拳道で、元気に体を動かします!
1998年4月にTIJに入学した王維潔さんは、学んだ日本語を活かして、大連の日中合弁会社「中京金剛工具有限公司」の社長に就任しました
社長としての重い責任を負いながらも、季節に応じた催しで従業員を慰労したり、家族と社員の交流が図られたりと、どことなく日本的な雰囲気を感じます。
1999年にTIJへ入学したスンダさんは日本語を学ぶ事で、日本の商慣習に応じた商取引や、経営に必要な法的手続きなどを、こなせるようになりました。
現在は東京都内にネパール料理店を3店舗経営しています。
現在はネパール開発フォーラム(NDF)という日本のNGOを組織し、ネパールに太陽光パネルを設置するなど、環境ビジネスに尽力しています。
日本ネパール友好文化協会幹事長を努めてもいます。ネパールの前首相が来日した際に通訳を務めるなど、国境の枠を超えて各方面で活躍しています。
TIJに2009年に入学した邵天澤さんは、その後、立命館大学に進学し、現在(2013年)も学生として学業に邁進しています。
在学しながら「You&me京都国際交流パーティー」を運営し、日本や外国人との交流の架け橋となるように、尽力しているという一面ももっています。
(下に座っている、紫のポロシャツが邵さん)
東日本大震災の未曾有の悲劇を知った彼は、瓦礫撤去のボランティアに志願しました。陸前高田市におもむき、田んぼの瓦礫撤去で活躍しました。
瓦礫撤去の現場では、服の裾が引っかかる(しばしば事故の原因となります)のを防ぐため、ツナギを着て作業するのでが、「ツナギを着ての作業は暑かった」とさわやかに語っていました。
大きなコンクリート製の集合住宅まで破壊された光景に、津波災害の恐ろしさを実感したそうです。そのかたわら、被災地を飛ぶカモメを眺めていました。空を飛ぶカモメになにを想ったのでしょうか。